生理不順

生理不順(月経不順)について

生理不順に悩む女性

近ごろは女性の社会進出にともない、ストレスや不規則な生活などの影響から働く女性の間で生理不順に悩む人が増えています。
天使のはね鍼灸院に不妊治療で来院されている患者さまの中にも生理不順の悩みを抱える患者さまは大勢います。
基礎体温をきちんと測って体調を管理し、排卵が毎月あればそれほど心配はありませんが、「毎月生理があるから排卵しているはず!」「いつもこんな感じだから大丈夫」と、思い込みだけで長期間放置している方は非常に危険です。

生理不順によっては卵巣の萎縮や黄体機能不全、無排卵周期症などが潜んでいることもあり、そのことで妊娠しにくくなっている場合もあるので妊娠出産を望んでいる方は早めの対処が必要です。

生理不順のタイプ

●稀発月経

39日以上あいだがあく長い周期を稀発月経といいます。
稀発月経でも排卵があり規則的な周期でしたら妊娠・出産は可能です。

●頻発月経

生理の周期が24日以内の短いサイクルを頻発月経といいます。
卵巣の働きの低下や、ストレス過多によるホルモン分泌の乱れなどが考えられますが、排卵後の高温期が短い場合は黄体ホルモンの不足により子宮内膜が十分に成熟しないため、妊娠しにくかったり、妊娠しても流産がおこりやすいので早めの治療が必要です。

●続発性無月経

妊娠以外で3ヶ月以上生理のこない状態を続発性無月経といいます。

●原発性無月経

18歳以上になっても一度も月経のないものをいいます。頻度は0.3~0.4%と非常にまれです。

生理不順の原因

月経は基本的には卵胞ホルモン、黄体ホルモンという2種類の女性ホルモンが大きく関わっており、その分泌は脳の視床下部や下垂体からの指令によってコントロールされています。
脳の視床下部や下垂体からもそれぞれホルモンが分泌されていますので、そのメカニズムはとても複雑です。
脳が規則正しく指令を出していれば生理の周期も安定しますが、脳が過度のストレスを受ければ、卵巣への指令も不安定になってしまいます。
生理不順の原因の多くは、こうしたストレスによるホルモンバランスの乱れだと考えられています。

ストレスの感じかたは人それぞれなので、どのくらいのストレスが負担になるのかということは比較できません。
環境の変化や人間関係、季節の変わり目の寒暖差、無理なダイエット、不規則な生活、栄養不足、肥満なども人によってはストレスになります。
長期にわたってストレスを受け続ければ体が適応できなくなり、回復までに長い時間を必要とする場合もあるので、1週間以上のズレや3か月以上の生理不順が続くようであれば、早めの治療をおすすめします。

他には、多嚢胞性卵巣症候群、子宮内膜症、子宮筋腫などの婦人科系疾患や甲状腺機能亢進症・低下症、薬の副作用などが原因で生理不順となる場合もあります。

東洋医学からみた生理不順

肝鬱(かんうつ)による生理不順

抑うつやストレス、激怒により肝の疏泄(そせつ)が失調すると発症します。
疏泄とは情志活動、消化吸収、気血の運行をコントロールする働きをいいます。
一般的に肝の疏泄が過度になると生理は早くなり、反対に疏泄が及ばないと生理が遅くなる、と言われています。
つまり、肝の疏泄が乱れて過度になったり及ばなかったりすることで生理周期が不安定になります。

経血量は多いときもあれば少ないときもあり安定していません。また、乳房や胸脇部の脹痛、抑うつ感、イライラ、ため息などの症状があります。

腎虚による生理不順

先天の腎気不足や房事過多(過度の性生活)による腎気の消耗により、腎の精血を蓄える作用が失調して発症します。

経血量は比較的少なく、耳鳴り、頭のふらつき、腰のだるさなどの症状を伴います。

瘀血(おけつ)による生理不順

慢性的な冷えや長期にわたるストレスによって血液の流れが悪くなった状態を瘀血といいます。
また骨盤の構造上、女性は男性にくらべて血液が滞りやすいといわれています。

生理前の便秘や腹痛、月経血は赤黒く粘りがあり塊りが混じる、肩こりや頭痛などの症状も目だち、不妊の大きな原因にもなります。

鍼灸治療

あま市の天使の天使のはね鍼灸院では東洋医学に基づいた鍼灸治療で、主に肝、脾、腎のバランスをととのえる施術をしてまります。
月に1回は産婦人科での診察を受けていただくことをおすすめいたしますが、もちろん当院の鍼灸治療を併用することも可能です。
病院の薬の服用を続けることに抵抗がある方、薬の副作用が心配な方、体質を改善して妊娠を希望される方は、まずは一度ご相談ください。

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