逆子とは?
妊娠7~8ヶ月(妊娠28週以降)を過ぎて、お腹の中で足やおしりを下にしていたり横向きになっている赤ちゃんを
逆子(骨盤位)といいます。
28週を過ぎる頃にはほとんどの赤ちゃんが、頭を下にして正常な胎位で安定するのですが、中には戻らないお母さんもいて3~5%くらいが逆子のまま出産を迎えてしまいます。
お医者さんに『逆子ですね』と言われたら、すぐにでもお灸治療を!
実は妊娠中期では、赤ちゃんが羊水のなかで活発に動いて位置が不安定なため、約50%の赤ちゃんが逆子(骨盤位)といわれています。
出産が近づくにつれて赤ちゃんはしだいに大きくなり、いちばん重くて大きい頭を産道にむけて正常な胎位へと安定させます。
逆子は難産の原因のひとつであり、自然分娩が困難な場合は帝王切開をすることが多くなります。
産婦人科医に『逆子ですね』と言われたら、「そのうち自然に治るかも…」と不安な毎日を過ごすよりも、すぐにでも逆子のお灸治療をおすすめします。
1週間の様子見が結果を大きく左右してしまいます。
「逆子体操を試してから…」「次の検診でまだ治っていなかったら…」なんて様子を見ているうちに、あっという間に赤ちゃんは大きくなってお腹のなかでツラい思いをしているかもしれません。
逆子のお灸は、28週以降の早い時期であれば治る確率がとても高いといわれています。
ひとりで悩まずに、まずはお気軽にご相談ください。
逆子の原因について
逆子は、西洋医学でもまだはっきりと原因が究明されていませんが、東洋医学においては母体の冷えと過度のストレスが大きな誘因といわれています。
つまり、母胎の環境がその要因を占めているといえます。
お母さんのお腹が冷えていると、赤ちゃんは居心地が悪くて快適に眠ることができません。
また、赤ちゃんは、お母さんの下腹部の冷えから自分の頭を守るために上を向いてしまうともいわれています。
冷えやストレスによる気血の滞りは、子宮を緊張させてしまいます。
その結果、赤ちゃんの動ける範囲を狭くしてしまい、なかなか頭を下にできません。
妊娠中に体温が高いのは、赤ちゃんの健やかな成長のため、しっかりとカラダを温めることを心がけましょう。
また、悩みすぎや考えすぎは頭に熱がのぼってしまい、下半身を冷やしてしまいます。
規則正しい生活、栄養バランスのよい食事、上手なストレス解消は、自然な逆子の治し方といえます。
逆子の治し方
近ごろは、「産科の先生に『逆子にはお灸がいい』と聞いたので…」とアドバイスを受けて来院される妊婦さんも増えています。
東洋医学に基づく伝統的なツボ(足・背中)にお灸をすることで、子宮の緊張緩和や胎動の増加、血流の改善によりポカポカと温める効果があります。
足のツボにお灸を続けることは「安産のお灸」としても有名でです。
- 出産のときに陣痛が軽くなる
- 産後の母体の早期回復が期待できる
- 「むくみ」や「便秘」にも効果的
- 子宮環境をととのえて、母胎の血液や羊水をキレイにする
など、学会ではさまざまな効果が発表されています。
また、出産前までお灸を続けていると胃腸のじょうぶな子が生まれる、とも言われています。